「頂上決戦」制した愛知のママさんボウラー丹羽由香梨「しんどかった」家族の支えに感謝【ボウリング】

中日スポーツ
女子プロボウリングの「頂上決戦」を愛知のママさんボウラーが制した。年間のポイントランキング上位が出場する日本プロボウリング協会(JPBA)女子オールスター戦が3月下旬に千葉県松戸市の北小金ボウルで行われ、プロ20年目の丹羽由香梨(38)=アソビックス=が公式戦初優勝。2人の子どもを育てながらの快挙に、今後は地元大会での優勝を目標に掲げた。  2日間で計28ゲームを戦い抜いた末の栄冠。優勝が決まった瞬間の丹羽は、精根尽き果てていた。「必死すぎて、うれしさよりも『やっと終わった』というホッとした気持ちの方が強かった。しんどかった」  24人が総当たりで戦う予選ラウンドは4位。上位5人で争う決勝ラウンドは苦戦を続けながらも勝ち上がり、決勝ではポイントランキング、獲得賞金とも3年連続1位の姫路麗を277―217で圧倒した。5フレームの9本と、10フレームの3投目の8本以外は全てストライクと圧巻の内容だった。  昨年は決勝進出を懸けた試合で完敗した相手に雪辱。「姫路プロはすごい方なので気を抜いたらやられる。スコアを見ずに、狙ったラインを通すことだけを考えながら投げた」と振り返る、無欲の勝利だった。