(谷合)なんか姫路さんのね、ボウリングとか見てると、この人負けず嫌いなんだろうなってすごい
(姫路)そうやろ? そうやろ?
分かった? 分かる?
(姫路)それがさ、負けず嫌いじゃないとやってられへん職業やん?
あの、私はいいからみんなどうぞ、って言ってしまってては、いつまでたっても自分の順番回ってこないからね
(谷合)そうですね
(谷合)仲間でもなんでもね、押しのけて自分が優勝してやるぞっって気持ちじゃないと
(姫路)そうやねん
(姫路)私もそれぐらい強く思っておかないと、気持ちで負けちゃうタイプやねん元々、だから
そう、だからオーバーに
(姫路)もっと本来の自分は弱すぎるので、それをこう、乗り越えるために
(姫路)勝つっていう気持ちを強く持とうというふうに思って言い始めたんだけどね
ただまぁ負けず嫌いは元々、子供の頃から負けず嫌いだけども
(姫路)それやけども、それは否定しないよ
本当にもう、1番がいいっていうふうに思ったけど
でも私がプロになった17年前に活躍してた先輩や
(姫路)そのまあ、同期でも後輩でもそうだけど、みんなさボウリング歴がすごい長くて
百戦錬磨の人たちばっかりだったから
(姫路)私ボウリングしたのが19からやから、遅くて
だから今現在活躍している人に戦うのに、何も勝てるところがないって思ってて
(姫路)じゃあ勝ってるところをひとつでも作らないかんと思って、勝ちたいっていう気持ちだけは、この1ゲームに関しては私の方が強かったっていうふうにしようって思ったのもきっかけよ
(谷合)え、やっぱその気持ちを持ち出してから勝ち始めたんですか?
(姫路)もちろん
(谷合)えー、それにしても強すぎでしょ
(姫路)そんなことないねん、普段の私はなぁもう
(姫路)普段の私を知ってる人は絶対、まああんまりないけど
ボウリングばっかりの日々やから、ボウリング業界にはいないけど
(姫路)でもほんとに、ボウリングで戦ってる自分は本来の自分じゃなくて、変身している自分
本来の私はあんな
(谷合)仮面をかぶっているって感じですか?
(姫路)そうそう、魔法をかけて変身して
(姫路)自分とは違う、別人になってるような感覚やねんで
(谷合)やっぱり試合モードみたいな感じがあるんですか?
(姫路)そうね、気分的にも全然違うね
(姫路)ただチャレンジマッチでも、最高のプレーこそ最高のお礼、と思っているので
ボウリングに手を抜くっていうことは、今まで一回もしたことがないし
(谷合)わかります
(姫路)あの、それが練習であろうと、リーグであろうと、チャレンジだろうと、トーナメントだろうと
自分はすべて一致、トーナメントの時と同じボウリングをするように
(姫路)って心がけてはいます
(谷合)いや自分チャレンジとかたまにあるとき
(谷合)まずマイクで最初に言うんですよ、自分負けず嫌いなんでって
(姫路)うん
(谷合)今日もう、誰一人も負けたくない
(姫路)負けたくない、あ一緒
似てる、私とやっぱり
(谷合)もう負けませんからって言って、一人でも負けたらもう結構本当に悔しいんですよ
(谷合)でもう本当に悔しいときは、そのまま練習しに行っちゃったり
(姫路)うんうんうん
(谷合)今日ちょっとここがおかしかったから、ちょっとでも不安があると、すぐ練習しなきゃとか、トレーニングしなきゃとか思う
(姫路)だってさ、アマチュアの方との戦いに負けたらさぁ、プロの方との戦いにさぁ、それは負けてしまうやん
(谷合)そうなんです、はい
(姫路)だからトーナメントも大会だし、チャレンジマッチも大会だからその
私もチャレンジマッチで優勝できなければ、トーナメントでも優勝できないっていう風にみんなに言って
(姫路)だから優勝を目指しますっていうふうにも言うけどね
(谷合)なんかそこでね、あのー
練習とかでも気抜かないっていうのが、試合にもつながってくる気がするんですよね
(姫路)そうやんな
(谷合)集中力が途切れないっていうところとかに結びついてほしいから、練習も真剣に投げて
(谷合)チャレンジでも、投げる時だけですよね
投げるときはもう、とにかく真剣に投げて
(谷合)それ以外の時はボウリングの楽しさを、みんなと
(谷合)分かち合いたいなっていう
一緒! 私絶対谷合君と似てるって、ほら
(谷合)喋ってるとそんな感じしますよね
(姫路)私な、みんな認めてくれへんかもしらんけど、意外に真面目やねやんか
真面目にやってんねやんか
(谷合)はい、話してると、話しててもそうだし
やっぱ投げてるの見てると
(谷合)真面目なんだろうなと思います
(姫路)ほんまになぁ、真面目にやってんねん
まぁちょっと関西弁とさあ、身振り手振りとおしゃべりが邪魔をして
(姫路)そう見えにくいかもしらんけど
あのトーナメント委員もやってくれてるやんな?
(谷合)あ、えっと、広報のほうですね
(姫路)広報委員か
(谷合)してなかったですね
(姫路)今年からやろ?
(谷合)そうですね
(姫路)一緒だ、私もそうやねん、今年からだからさぁ、その委員名簿みたいなその
(姫路)一覧に、あ、谷合君も入ってると思ってたもん
(谷合)やっぱこの業界を少しでも
(谷合)良くしたいなぁっていう気持ちは、みんな一緒だと思うんですよね
(姫路)うん
(谷合)自分の口で言ってるだけじゃ変わんないと思うので、まあどこまで行けるか分かんないんですけど、できる限りの協力はしたいなと思ってるので
(谷合)よろしくお願いします
(姫路)いやいやありがとうございます
私もねぇ、もう17年プロとして、協会は20年になるんですけど、ボウリングがあったおかげで自分の人生をこんなに駆けれるほど
(姫路)夢中に駆け抜けてきたことに対してもすでに感謝してて
なので、ボウリングやボウラーの皆さんや、ボウリング場やプロボウリングにね
(姫路)何かお返しがしたい、お返しができたり
なんかこれからの未来を考える一員としてなりたいなと思って
(姫路)なんで、谷合君みたいに真面目で一生懸命な人と一緒に、未来のボウリング業界を作っていきたいです
そんな鞄をさらけ出してる場合じゃないと
ボウラーたるもの、やっぱ道具箱のほうが先でしょって思って、今日は道具箱を持ってきました